2012年1月~6月

2012年4月24日】
メタボなあなたは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)にご注意!
ちょっと太っている…かなり太っている…メタボなあなた、最近睡眠不足ではありませんか?
「ちゃんと睡眠時間は取っているのに、何だか眠くてたまらない」。
もしかしたら、「寝ているときにl呼吸が止まる」睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
この病気を疑われる人のほとんどにいびきがすごい、異常ないびきといった特徴があり、とくに肥満体の人に多いといわれています。
肥満によって体重が増えていくと、首のまわりや軟口蓋、咽頭周辺部などにも脂肪がついてしまい、上気道が圧迫されて塞がれることにより空気の通り道が狭くなり、いびきの原因となっている場合があります。
いびきに悩んでいるメタボな人は、睡眠時無呼吸症候群にご注意!眠っている間に少し呼吸が止まることはよくありますが、10秒異常呼吸が止まったり、しょっちゅう呼吸が止まったりするようなら、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。診察をうけましょう!
実はいびきのせいで…
先週は群馬大学医学部の授業でした。
前日、ビジネスホテルに泊まった私は、夜中の2時、「ゴォ~、ゴ~、ギュゴォ~」「ゴォ~、ゴ~………(呼吸が止まった!)……」
「グウ~、グァゴォ~……ウッ……」
もう気になって、心配でずっと起きていました。というか眠れませんでした。
翌日、ボ~ッとしながら大学へ行って医学部の教授にこの話をしたら、「あ、それは睡眠時無呼吸症候群ですね」とあっさり。
この病気の怖さを淡々と話す教授、「昨夜の人、大丈夫かなァ~」と気になり始めてしまい、おかげで目が覚めました。
ところで肝心の授業は、熱心で優秀な医学部5年生に触発され、朝から夕方まで充実していました。

2012年4月18日】
群馬大学医学部の非常勤講師になって早、6年。
前日入りをして、4月20日(金)は、朝9時30分~16時まで、医学部5年生を対象に、必修講義として「患者の声を聞く」の講師をします。
息子さんから肝臓移植をなさったKさん、中枢性尿崩症のOさん、長年の眼病と子宮癌のNさん(ビデオ出演)、そして、くも膜下出血、ウツ、誤診の私。
今年も、若い力を信じて真摯に「発信」をしてきます。
 
2012年4月17日】
花粉の季節もようやく去りつつあり…ホッとしています。
でも、今年は例年に比べると比較的軽かったようですね。
私の母も強度の花粉症で、室内でもサングラス&マスク姿でいましたが、なんと今年はまったく症状が現れず、うらやましい限り。
私は相変わらずの「ハ、ハ、ハァックショ~ン!」と、目をゴシゴシ状態ですが、今年は一念発起して一切薬を飲みませんでした。いつも、この時期 は薬で頭(?)を麻痺させるので、眠くてやる気が起こらないのが悩みだったのです。来年も飲みません!…というより、もう花粉症は終わってほしい。きっ と、来年は私も母のように、さくらの舞う公園を、防具無しで散歩したい。
 
2012年3月13日】
東日本大震災から1年が経ちました。
震災後取材でお会いした被災地の皆様の暮らしは、少しは落ち着いたでしょうか?
悲しみに満たされていた心は、少しは癒されたでしょうか?
福島の親戚はいまだ大変な状況下で、お米を作り、野菜を育てています。先日、美味しい白菜のお漬物を送ってくれました。福島の野菜、新鮮で安心です。
親戚が集合する恒例の福島旅行、今春も開催したいと思います。
10日の土曜日、久しぶりに相模原の実家に行きました。母はしょっちゅう、晴海の自宅に来てくれるのですが、私はずいぶん帰っていませんでした。
小雨の降る中、駅まで迎えに来てくれた母のなんと小さいこと。157センチもあった母は、骨が縮んだせいかとっても小さく見えました。
夜は二人で一杯飲みながら、いつもの子供たちの話ではなく、私が子どもだった頃の話など昔の話をたくさんしました。
翌日は、朝からずっとテレビをつけっぱなしにしていました。でも、見ると泣けてきて、腹が立ってきて、さらには小さなことでクヨクヨしている自分が情けなくなって…。つらかったです。
家族を亡くした被災地の方の話を聞いている母のか細い背中を見て、人間の命には限りがあること、そして命がいつ途切れるかわからないという現実に改めて気づき、呆然としました。
13年前、くも膜下出血の再破裂で危篤状態になり、12時間半の手術の末、ようやく助かった命…再び「頂いた命」を私はこれまでどう使ってきたのか…。
私に残された時間はどれほどかわかりませんが、もっともっと真剣にこれからの人生を考えてみます。 

2012年1月17日】
阪神・淡路大震災から17年。今尚ご苦労をされている方たちのことを思うと、小さなことであがいている自分の弱さ、甘さが恥ずかしくなります。 あの大惨事の時、さまざまなことを見直していれば、福島の原発の問題も想定できたのでは…。巷ではそんな話も出ていますが、これから先も何が起こるかわか りません。私たちは今ある幸せを感謝しつつ、少しでも社会に役立つ働きをしなくてはいけないと強く思いました。
 
昨日、ある光景を見て衝撃を受けました。
朝10時過ぎ。私は会社のすぐ近くで、横断歩道をゆっくり歩く男子中学生の姿に目を留めました。足が悪いわけではなさそうですが、なんとなく全体の体の動 きがぎこちないのです。渡り終わった彼は中学校のある方向に歩き出した…その瞬間、まるでストップサインを出されたかのように、右足を踏み出しかかったま ま固まってしまったのです。
思わず近寄った私の耳に聞こえたのは「ちくしょう、ちくしょう、なんでなんだ」という搾り出すような声でした。そして、「せ~の、せ~のぉ!」と自分の足に向かって掛け声をかけているのです。

私は彼に気づかれないようそっとその場を離れました。私にできることは何もないと思ったからです。中途半端なことをしても彼のプライドを傷つけるだけです。
彼に何があったのでしょうか? 体だけでなく彼の心にも、ストップがかかっているのでしょうか。私にわかったことは、それでも彼が必死になって学校に向かっているということでした。
この光景に遭遇したことは、私にとって何かの始まりであると思っています。